ナイトガードは、毎晩の歯ぎしり・食いしばりから歯を守る装置です
ナイトガードとは、主に就寝中の歯ぎしり・食いしばりによる歯への負担を軽減するためのマウスピースです。
寝ている間の噛み締めの力は、自分ではコントロールしにくく、歯や顎、詰め物・被せ物に大きな負担がかかることがあります。
そのため、歯ぎしりや食いしばりのある方にとって、ナイトガードは毎日の睡眠時に歯を守る大切なアイテムです。
一方で、毎晩強い力を受け止めるため、ナイトガード自体も少しずつ摩耗・劣化していきます。
- 表面がすり減ってきた
- 一部に穴が開いた
- ヒビが入った
- 割れてしまった
- フィット感が悪くなった
- 装着すると痛みや違和感がある
ナイトガードは「壊れたら終わり」ではなく、壊れる前提で備える装置です
歯ぎしりや食いしばりが強い方ほど、ナイトガードは消耗しやすくなります。
破損してから慌てて再制作するのではなく、あらかじめ予備を準備しておくことが大切です。
歯ぎしり防止用リテーナーが破損したときの主なリスク
矯正後に使うマウスピース型リテーナーを、歯ぎしり防止用として兼用している方もいます。
しかし、歯ぎしりや噛み締めによってリテーナーが破損すると、
歯を守る機能と歯並びを保定する機能の両方が不十分になる可能性があります。
1
保定効果の低下
割れや穴あきがあると、歯をしっかりホールドできず、わずかな歯の動きを許しやすくなります。
2
後戻りの進行
矯正後の歯並びが安定していない時期は、装着不足により後戻りが進む可能性があります。
3
再制作リスク
歯が動いてしまうと、新しく作ったマウスピースが合わない状態になることがあります。
保定効果が低下し、後戻りが進む可能性がある
リテーナーが割れたり穴が開いたりすると、歯をしっかりホールドできなくなります。
その結果、歯がわずかに動きやすくなり、矯正後の後戻りにつながる可能性があります。
特に矯正終了直後から半年〜1年程度は、歯並びが安定しきっていない時期です。
そのまま使い続けたり、装着できない期間が続いたりすると、
歯並びが少しずつ戻ってしまうリスクがあります。
再制作したマウスピースが合わなくなることがある
破損したまま無理に装着し続けたり、装着できない期間が続いたりすると、
歯が少しずつ動いてしまうことがあります。
その場合、再制作したマウスピースが現在の歯並びに合わず、
「きつい」「浮く」「痛い」「しっかりはまらない」という状態になる可能性があります。
後戻りが大きい場合には、装置の調整や再矯正の相談が必要になることもあります。
歯や歯ぐきへの追加リスクがある
割れた部分や摩耗した部分が、歯の表面や歯ぐき、粘膜を傷つける原因になることがあります。
また、マウスピースが歯ぎしりの力を十分に受け止められなくなると、
歯の摩耗、知覚過敏、顎関節への負担が増える可能性もあります。
破損したナイトガード・リテーナーを無理に使い続けないでください
割れ、欠け、穴あき、変形、強い違和感がある場合は、使用を中止し、
歯科医院への相談や再制作を検討してください。
歯ぎしりがある方は、マウスピースの劣化が早い傾向があります
歯ぎしりや食いしばりが強い方は、マウスピースに毎晩大きな力がかかります。
そのため、クリアタイプのマウスピースやリテーナーは、通常より早く摩耗・変形・破損することがあります。
特に、歯ぎしり防止の目的で使用している場合、マウスピースは
歯を守るためにあえて力を受け止めている消耗品と考えることが大切です。
歯ぎしりが強い方ほど「予備」が重要です
破損しやすい方ほど、壊れてから再制作するまでの空白期間がリスクになります。
予備を持っておくことで、急な破損や紛失にも対応しやすくなります。
再制作までの期間が空くと、どんなリスクがある?
ナイトガードやリテーナーが壊れてから再制作するまでには、歯型確認、データ確認、製作、発送などの工程が必要です。
その間、装着できない期間ができると、歯や顎への負担、矯正後の後戻りリスクが高まる可能性があります。
数日以内
早めに対応できれば、後戻りや噛み合わせへの影響は比較的小さい場合があります。
ただし、破損したものを無理に使うのは避けましょう。
1週間以上
装着できない期間が長くなるほど、歯ぎしりの力が直接歯にかかりやすくなります。
矯正後の方は、後戻りが進む可能性も高まります。
1か月以上
歯並びや噛み合わせに変化が出ている可能性があります。
新しく作ったマウスピースが合わない場合や、歯科医院での確認が必要になる場合があります。
ナイトガードとリテーナーは、役割を分けることも大切です
矯正後の方で歯ぎしりが強い場合、リテーナーをナイトガード代わりに使うと、
リテーナーの破損が早まることがあります。
そのため、状態によっては、
「歯並びを維持するリテーナー」と「歯ぎしり・食いしばり対策のナイトガード」を分ける
という考え方もあります。
| 装置 |
主な目的 |
注意点 |
| リテーナー |
矯正後の歯並びを維持し、後戻りを防ぐ |
歯ぎしりが強い方は破損・変形しやすい場合があります |
| ナイトガード |
歯ぎしり・食いしばりによる歯への負担を軽減する |
歯並びの保定目的とは別に、歯科医師へ相談が必要な場合があります |
歯ぎしりが強く、何度もマウスピースが破損する場合は、
厚みや材質、装置の種類について歯科医院に相談することをおすすめします。
予備ナイトガードを準備しておくメリット
壊れてもすぐに使える
予備があれば、メインのナイトガードが壊れた場合でも、すぐに代わりを使うことができます。
歯ぎしり・食いしばり対策の空白期間を減らせます。
歯への負担を継続して軽減できる
ナイトガードがない期間が続くと、就寝中の歯ぎしりや食いしばりの力が直接歯にかかります。
予備があれば、歯を守る習慣を継続しやすくなります。
旅行・出張時にも安心
外出先でナイトガードを紛失したり、ケースに入れ忘れて破損したりすることもあります。
自宅用と持ち運び用を分けておくと、旅行や出張時にも安心です。
再制作までの不安を減らせる
マウスピースは再制作に時間がかかります。
予備があれば、再制作を待つ間も装着を継続しやすくなります。
こんな方は、予備ナイトガードの準備がおすすめです
朝起きると顎が疲れている方
家族に歯ぎしりを指摘されたことがある方
日中も食いしばりのクセがある方
ナイトガードに穴が開いた経験がある方
マウスピースを割ったことがある方
旅行や出張が多い方
矯正後で後戻りが心配な方
再制作までの期間が不安な方
ナイトガードは、壊れてから慌てて用意するものではなく、
壊れる可能性を前提に備えておくものです。
Teethcleanなら、自宅でマウスピース製作・再注文がしやすい
Teethcleanでは、自宅で歯型を取得し、マウスピース製品を作製できます。
一度作製しておくことで、歯型の3Dデータを活用し、再注文しやすくなる点が特徴です。
ナイトガードを日常的に使っている方、歯ぎしりや食いしばりが強い方、
破損や紛失が不安な方は、予備マウスピースの準備を検討してみてください。
大切なのは「使えない期間」をつくらないこと
歯ぎしり・食いしばりは、寝ている間に無意識に起こります。
だからこそ、毎晩継続して使える状態を整えておくことが大切です。
まとめ:ナイトガードの破損は、歯を守る習慣が途切れるサイン
ナイトガードやマウスピース型リテーナーが破損した場合、
そのまま使い続けることはおすすめできません。
- 歯をしっかり守れなくなる
- 歯ぎしり・食いしばりの力が直接歯にかかる
- 歯や歯ぐきを傷つける可能性がある
- 矯正後の方は後戻りリスクが高まる
- 再制作したマウスピースが合わない可能性がある
こうしたリスクを減らすためには、破損したら早めに対応すること、
そして予備のナイトガードを準備しておくことが大切です。
毎晩使うものだからこそ、壊れる可能性があります。
だからこそ、予備の1枚が安心につながります。
免責事項
本記事は、ナイトガード、マウスピース型リテーナー、歯ぎしり・食いしばりによる破損リスクについて一般的な情報をまとめたものです。
歯並び、噛み合わせ、矯正後の状態、歯ぎしりの強さには個人差があります。
強い痛み、歯の移動感、マウスピースが入らない・浮く・強く当たる・破損しているなどの症状がある場合は、
自己判断で使用を続けず、歯科医師または矯正歯科へご相談ください。
Teethcleanの商品は、医療行為や矯正治療そのものを代替するものではありません。
参考情報
- 保定装置・リテーナーに関する歯科医院監修記事
- リテーナーの破損・後戻り・再制作に関する歯科医院コラム
- 歯ぎしり・食いしばりとマウスピース使用に関する歯科情報